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【つば九郎】ずっとずっと大好きだよ。私とつば九郎の思い出を綴ります【たくさんのありがとうを込めて】

つば九郎ありがとう つれづれコラム

2025年2月19日。私は一人の「推し」を喪(うしな)いました。
いや、一羽の、というべきですね。

プロ野球・東京ヤクルトスワローズの球団マスコットである「つば九郎」です。

1994年のデビューから30年、一貫してつば九郎を担当されていた球団スタッフの方が急病のためご逝去されたのです。

キャンプインからすぐの2月初旬、つば九郎の体調不良による活動休止の報道があった時にも「まさか…」という嫌な予感はありましたが、それから間もなくの信じがたい訃報。ファンは未だその現実を受け止められていないでしょう。私もその一人です。

絶望にも似た重い気持ちの中、それでも私の胸に次々と湧き上がったのは、つば九郎のいつもの愛らしい姿や、私が見てきた彼の優しさ、触れ合った時の思い出の数々でした。

この思い出を形に残しておきたい。
まず私は1枚のイラストを描くことにしました(今回の記事のサムネです)。
そしてこの記事では、個人的な思い出も含めたつば九郎への想いを綴りたいと思います。

私の推し「つば九郎」について

つば九郎のプロフィール(球団公式サイトより)

まずは知らない方のために、簡単につば九郎のプロフィールをご紹介しておきます。
球団公式サイトのプロフィールをお借りしました。

つば九郎
背番号2896
つば九郎
生年月日 お察しください 出身地 じゃぱん
身長・体重 チーム内で5番目ぐらい・圧倒的なレギュラークラス
投打 右投げ/右打ち 血液型 雲竜型
マスコット歴 ヤクルト(94~) 高校野球全国大会(甲子園)出場 甲子園春夏6回の胴上げ投手

最初は真面目なマスコット。しかし次第に積極的なスタイルへ

プロ野球に限らず、スポーツチームや団体にとっての「マスコットキャラクター」といえば、かわいらしい姿でチームに華を添える存在というのが一般的です。
そこから一線を画していたのが、つば九郎でした。

デビューは94年。当時は野村克也監督率いる黄金期のヤクルトです。
当初は先述の通り一般的なマスコットの働きをしていたそうですが、次第と積極的に「前に出る」スタイルに変遷していきます。

ホームランを放った選手と一緒にパフォーマンスを披露したり(ラミレス選手との「げっつ」が有名)、ホーム試合でのお立ち台では自作の「まいまいく」(お玉だったり色んなバリエーションがあった)を選手に向ける姿で、ファンを楽しませてくれていました。

今でこそ、各球団のマスコットはそれぞれ個性を発揮し、SNSなんかでも積極的に発信して「キャラ立ち」するのが当たり前ですが、90年代〜2000年代初め頃にはそんなマスコットは、ほぼ皆無だったでしょう。
マスコットに個性を生み出し、自由に発信しチームに貢献する存在となったつば九郎。
野球に興味がなくても、つば九郎を見てスワローズファンになったという人も少なくないはずです。
そんなつば九郎は、球団マスコットの概念を塗り替えていった先駆者と言えるのではないでしょうか。

あなたもきっと夢中になる。つば九郎のここが好き!

唯一無二のパフォーマンス「フリップ芸」

つば九郎の唯一無二の存在感と独自の才能を発揮したものに「フリップ芸」と呼ばれる、スケッチブックを使った筆談パフォーマンスがありました。

つばめである彼(ペンギンとよく間違われますが、つばめなんです)は人間の言葉を発音することができないため、インタビューなどの会話は全てひらがなでの筆談。
時には鋭いキワキワの時事ネタや毒舌も盛り込んだユーモア溢れる言葉は、不思議と共感できたりして周囲を笑わせてくれていました。

まにっき
まにっき

独特のかわいらしい書き文字も好きだったな。
どんな質問にも瞬時に受け答えしていて、とっても頭の回転の速いつばめだなって思っていました。

天才的としか言いようがない!「めたぼ」な愛くるしいフォルム

そして、つば九郎がみんなに愛されるいちばんの理由は・・・やっぱりあの愛くるしいフォルム!

まにっき
まにっき

まあるい大きなおなか(めたぼ)に、ぷっくりほっぺとつぶらなおめめ・・・まじであのデザインした人天才って思います!

自身でもネタにしている「めたぼ」なおなかが、しゃがんだりするときに「たゆんっ」てなるのが大好きでした(伝われ)・・・。

「いろいろなものがつまっている」大きなおなかが象徴的なつば九郎ですが、私生活では「る〜び〜」(ビール)が大好きで、連日飲み歩いているという一面も自身のブログ等で包み隠さず披露。
おいっ!大丈夫か!?と心配になりつつも、親しみを持たずにはいられない。そんな素の姿も愛される要因だったと思います。

まにっき
まにっき

神宮の花火見ながらダラっと座り込んだり寝転んでる姿も「素」すぎて。大好きだった。

自由奔放な振る舞いと裏腹な、深いチーム愛とサービス精神

愛くるしい見た目で自由奔放な行いを繰り返すつば九郎ですが、そんな姿と裏腹に、深すぎる「チーム愛」と底知れない「サービス精神」を持っていました。

マスコットはグラウンドで選手ととても近い距離にいる存在です。
試合中のパフォーマンス等は当然ながら、つば九郎は試合前練習などオフの時間もときどき選手のそばにいて、よく絡んでいました。だからチームのみんなと仲良し。選手からの信頼も厚かったのでしょう。
ブログや色々な場面で選手へのメッセージを送ったり、移籍していった元チームメイトのこともずっと大事にしていることが伺えたり。人とつばめの垣根を超えた(?)信頼関係、深すぎるチーム愛がありました。

そして、ファンや関係者への底知れない「サービス精神」は超一流だと思っています。
球場では必ずスタンドのお客さんにファンサしに来てくれたし、ファンとのコミュニケーションを惜しまなかった。その上、自身のブログをほぼ毎日欠かさず更新して、自分で撮った写真(ぱちり)と共につば九郎目線でのチームの裏話や日常を伝えてくれていました。
スワローズというチームを応援しているファンのことを、つば九郎もまた愛してくれていたんだと思います。

・・・って、こんなマスコット他にいますか?
そういうところが、大好きなんです。

私とつば九郎の個人的な思い出

ここからは少し私の個人的なつば九郎との思い出話です。

私のスワローズファン遍歴

中学生の頃、友人の影響で野球を見るようになった私。
当時90年代黄金期を迎えた、野村監督率いるヤクルトスワローズの「強くて明るい」あの雰囲気を好きになりました。

その後結構長いブランクを経て大人になり、思いがけず仕事として野球界の端っこに関わらせていただける事になった私。また野球を観るようになり、やっぱり好きなのはスワローズ。

・・・というより、選手云々よりも注目したのが球団マスコットの存在。
群を抜いてかわいい!!と私の心を射抜いたのが、つば九郎だったんです。

2010年のスワローズファン感謝デー

上記の仕事の関係で、神宮球場での2010年スワローズファン感謝デーにお邪魔する事に。
つば九郎ファンになってから初めての生身のつば九郎にお目にかかれる機会・・・仕事と分かっていながらも興奮を抑えきれませんでした。

2010年のファン感謝デー

2010年のスワローズファン感謝デー。 著書「つば九郎のおなか」を持参し、厚かましくも直筆サインをいただいた思い出

今から思えば、職権濫用、公私混同も甚だしいのをここで懺悔しますが・・・
全てが終わった後のつば九郎に、著書「つば九郎のおなか」にサインをお願いしたところ、快く応じてくださった球団関係者の方と、つば九郎・・・!
ファン感という一大イベントを最前線で盛り上げ切った後、疲労困憊であったはず(本当にごめんなさい・・・)にもかかわらず応えてくれた、その大きな優しさ。本当に嬉しかったし、彼のことをもっと好きになった瞬間でした。

このサインの入った「つば九郎のおなか」は今も私の宝物です。

年賀状、バレンタインのお返し…ファンに向き合う優しさ

つば九郎にもらった年賀状2011年

つば九郎が送ってくれた年賀状(2011年)

他にも、年賀状を送ってくれたし、バレンタインにプレゼントを送ったところきちんとお返しを送ってくれて(直筆のメッセージも!)感激した思い出も。

一人一人のファンに心から向き合ってくれている、そういう優しさや愛情を感じました。

個人的にスワローズの試合を観に行ったのは2013年シーズン始めの神宮球場。
試合後、1塁側スタンドにファンサしに来てくれたつば九郎の手羽先(手のことをこう呼びます)は、夢みたいにフワッフワで、温かかった・・・

私は関西住みということもあり、本拠地の神宮球場に行ける機会は子連れになると一層遠のいてしまい、あれ以来試合を観に行くことはできていませんでした。

もっともっと、会いに行くべきだった。今更、悔やんでいます。

おわりに

つば九郎がよく使っていた「えみふる!!」という言葉があります。

元々は愛媛県にある商業施設の名前なんだそうですが、つば九郎が何度かイベントで訪れたことから気に入って「まいぶ〜む」になった言葉だといいます。意味は「笑みFULL=笑顔がいっぱい」。

笑顔があふれるくらい楽しいこと!チームが、えみふる!ベンチ、ブルペンが、えみふる!ファンみんなが、えみふる!スタンドのみんなが、えみふる!で咲き乱れて、スワローズ日本一!!が目標です!
ー「みんなで、えみふる!人生が楽しくなる80個くらいの言葉」つば九郎(2012年刊、飛鳥新社)
つば九郎ありがとう
チーム、ファン、周囲のみんなの笑顔を願ったつば九郎の言葉。周りを笑顔に、幸せにする力を持っているつば九郎のマインドを表していて、私も大好きな言葉です。
今回描いたイラストにも、この言葉を入れました。

今はただ、ありがとう。
まだお別れは言えません・・・

 

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まにっき

iPadで「好き」を綴る、手帳と文具LOVER。手帳やノートの使い方、お気に入りの文房具などを中心にご紹介していきます。
京都郊外|2児ママ|専業主婦|農家の嫁

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